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平成25年度 卒業証書・修了証書授与式を挙行

3月19日(水)11時から津幡町文化会館シグナスにおいて,「平成25年度 卒業証書・修了証書授与式」が挙行され,村本健一郎校長から告辞が述べられ,続いて中村信一金沢大学長,矢田富郎津幡町長から祝辞が述べられました。
村本校長の告辞の概要は,以下のとおりです。

本日,卒業を迎えた本科215名,ならびに修了を迎えた専攻科29名の皆さん,おめでとうございます。
高専卒業の技術者として,皆さんには先見性とチャレンジ精神を期待します。
このことについて,我が国の巨大技術開発プロジェクトの東海道新幹線を取り上げて話します。東海道新幹線は1964年10月に開業しました。その後新幹線は拡張され,2015年3月には,いよいよ北陸新幹線が開業します。
1960年代は,我が国に本格的なモータリゼーションが到来する時期であり,鉄道に逆風が吹く時代背景の中で,高速鉄道を建設し運行する「東海道新幹線プロジェクト」を開始できたのは,先見性とチャレンジ精神を持った技術者達の存在がありました。世界最高水準の時速250キロメートルを超える大量輸送を実現するには,技術的に高いハードルが幾つもありました。先ずは車体の揺れを防ぐ画期的なバネを考案し,超高速での振動を克服しました。また,衝突や地震による事故を未然に防止するための仕組みを開発しました。このような多くの新しい技術を開発・実用化し,1964年10月の東京オリンピックに合わせて,新幹線の開業に漕ぎ着けたのでした。
東京駅の東海道新幹線の壁面に現在もレリーフが埋め込まれていて,「この新幹線は,日本国民の叡知と努力によって完成された」と記されています。技術者達は自らの功績をこのレリーフに刻むことなく,すべての日本人への感謝としました。当時の日本は,経済水準も技術水準も世界の先進国には追いついておりませんでした。そのような中で,純国産技術による高速新幹線が誕生しました。新幹線が開通してから,今年で50年の歳月が流れたことになります。その間,新幹線は一度の大きな事故を起こすことなく,世界で最も安全な高速乗り物としての評価を不動のものとしております。
今,述べましたように,我が国の技術者が潜在的に有している,先見性とチャレンジ精神,頑張りと忍耐,感謝の気持ちは誇るべきものであり,是非皆さんに引き継いでもらいたいと思います。
さて,皆さんのこれからの生きる社会はますますグローバル化が進むと共に,価値観が多様化し,競争と技術革新が激化していきます。皆さんには広い視野と,世界に通じる豊かな人間性を持つよう今後の生涯を通じて努力されることを期待します。
夢を持ち,夢を実現するために努力する石川高専の卒業生・修了生の皆さん,これからのそれぞれの分野における活躍と大きな飛躍を願うと共に,前途に輝かしい未来が開かれることを祈念し,お祝いの言葉とします。

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中村信一金沢大学長による祝辞   矢田富郎津幡町長による祝辞