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平成29年度 卒業証書・修了証書授与式を挙行

 3月19日(月)11時から津幡町文化会館シグナスにおいて,「平成29年度 卒業証書・修了証書授与式」が挙行されました。須田義昭校長から告辞が述べられ,続いて上杉金沢大学大学院自然科学研究科長,矢田富郎津幡町長から祝辞が述べられました。
 須田校長の告辞は,以下のとおりです。

 本科卒業並びに専攻科修了を迎えた皆さん、誠におめでとうございます。本校の教職員を代表して、心からお祝いを申し上げます。また、この晴れの日にご家族の皆様、多数のご来賓の皆様にご参列戴いており、心よりお慶びを申し上げますとともに、日頃からの本校への多大なご支援に対しまして厚く御礼申し上げます。
 本日、本科を卒業する学生は203名、専攻科を修了する学生は23名です。皆さんが所定の全課程を修了し、この式典に臨むことができますのは、皆さん自身のたゆまぬ自己研鑽の賜物であり、深く敬意を表します。この中には、マレーシア、カンボジア2カ国からの2名の留学生も含まれております。留学生の皆さんは遠く故郷を離れ、異文化の中で言葉の問題や様々な困難に直面したでしょうが、それらを克服し、勉学に励まれ学業を全うされたことに心から賛辞を贈りたいと思います。
 皆さんには、「就職したら仕事に惚れよ、転住したら土地に惚れよ、結婚したら伴侶に惚れよ!」という"三惚れ主義"という言葉を贈りたいと思います。この言葉は、伊藤忠商事・丸紅株式会社を創業した初代伊藤忠兵衛の言葉でもあります。
 「就職したら仕事に惚れよ!」とは、「自分に与えられた仕事を好きになる。」ということです。与えられた仕事が初めから好きであれば問題はないのですが、すぐに好きになることは出来ないかも知れません。しかし、初めは義務的に始めた仕事でも一生懸命取り組むと段々熱中し、ついには仕事を好きになることができます。
  「転住したら土地に惚れよ!」とは、「就職したら転勤や異動がつきもので、必ずしもそれが自分の意に沿わない場合であっても素直に受け入れて、ここは良い所だ、住めば都だと言えるように自分で努力し、早く地域にとけ込み、地域に惚れて仕事をすることが大事だ。」ということです。私も2年前に石川高専に着任し、石川が大好きになりました。
 もう一つの「結婚したら伴侶に惚れよ!」については、要するに「家庭が円満・生活基盤がしっかり固まっていれば、安心して仕事に集中できる。」ということです。夫婦共に生活基盤を固めて仕事をすること、すなわち、社会人として「自立」することです。自立すると、他人と一緒に幸せになりたいと願う心の中に、人のために役立ちたい、社会に貢献したいと思う人間特有の欲求が湧いてきます。そして、その欲求が満たされるとき人間として充実感を味わうことができ、掛け替えのない幸せが得られるのです。自分の仕事を通して社会に役立つことは、皆さんが在学中に何度も耳にした「自立貢献」を実践することです。それによって最高の幸せを勝ち取って欲しいのです。
 さて、皆さんがこれから生きる社会は国際化・グローバル化が急速に進んでおります。社会活動の様々な局面でグローバル化が進む中、民族、国境、宗教、主義主張を越えたグローバルな視点で物事を考えなければなりません。その根底になるのは、地球上の全てのものに思いやりの心を持つことです。すなわち、限りある中で豊かさを追求するために必要な心は、優しさ、いたわり、他人の痛みを感じる心であり、全てのものに対する愛情なのです。皆さんには、高い志と思いやりの心を持って、絶えずグローバルな広い視点で物事に取り組んで欲しいと思います。そして、世界の人々と協力し、研鑽を積み、世界各国が抱えている諸課題を解決し、諸国民の生活水準の向上のために貢献してください。
 本校は今年度、創立52年目になります。昨年までに本校を卒業した約8000名の卒業生は、国内外の様々な分野で活躍しております。本校に対する社会からの高い評価があるのは、何よりも卒業生の社会での立派な活躍の賜物と思っております。皆さんも間違いなくそれらの先輩の方々のあとに続いていかれるものと確信しております。また、本校の卒業生は互いに固い絆で結ばれております。皆さんも、石川高専で一緒に学んだ仲間を生涯の友として末永く付き合いを続け、互いに助け合って進んでいって欲しいと思います。それが皆さんにとってかけがえのない財産となります。
 終わりに当たり、ご来賓の皆様に重ねて厚く御礼申し上げますとともに、今後とも本校卒業生・修了生の前途を温かく見守っていただき、ご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
 卒業生・修了生の晴れの門出を祝福すると共に、元気にたくましくそれぞれの人生を切り開き、それが日本や世界の明るい未来に繋がることを祈念しまして、お祝いの言葉と致します。

                              平成30年3月19日
                                石川工業高等専門学校長                                     
                                      須田 義昭

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           上杉喜彦金沢大学大学院        矢田富郎津幡町長による祝辞
             自然科学研究科長による祝辞