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平成30年度 入学式

 4月9日(月)13時から本校第2体育館において,平成30年度入学式が挙行されました。留学生を含む本科209名,専攻科生27名,あわせて236名が本校の門をくぐりました。入学者の名前が1人ずつ読み上げられたあと,両科の代表が入学宣誓を行い,続いて須田校長から以下のとおり告辞が述べられました。

 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
 今年は春の訪れも一際早く、本校自慢の桜並木には緑の若葉が勢いよく色づき、皆さんの入学を歓迎しています。
 この良き日に、第1学年に入学する学生206名、第3学年に編入学する留学生3名、さらに専攻科に入学する学生27名、合わせて236名の新入学生を、伝統ある石川高専の一員として迎えました。教職員一同の大いなる喜びであり、心から歓迎します。ご列席の保護者の皆様、ご家族の皆様にも心からお慶び申し上げます。
 また、ご来賓の皆様には、お忙しい中、入学式にご臨席賜り、厚くお礼申し上げます。
  現在、国立高専は全国に51校ありますが、石川高専は1965年(昭和40年)に高専制度の第4期校の一つとして設立され、以来8,196名の卒業生を輩出してきました。卒業生は、技術者として、あるいは研究者として様々な分野で立派に活躍しています。
 新入生の皆さんは、新しい制服に身を包み、これから始まる高専での学生生活に胸をときめかせていることと思います。
 さて、高専は5年一貫の実践的・創造的な技術者を育成するための高等教育機関です。柔軟な発想ができる若い時期からの5年一貫の技術教育は、高専の大きな特徴ですが、将来の選択肢が幅広いことも高専の大きな特徴です。卒業後は就職して技術者として社会で活躍する道はもちろんのこと、専攻科への進学、あるいは大学への編入学の道もあり、その先には大学院への進学もあります。したがって、技術者のみならず、研究者、教育者など様々な選択肢があります。これからの高専での勉学を通して、自分の将来をじっくり考えてください。
 また、高専は先ほど申しましたように、大学と同じ高等教育機関です。高等教育とは、高度な技術的教育を行うということですが、本校においては単に高度な技術的知識を学ぶというだけでなく、自分で考え、倫理観を持って適切に判断できる素養を養う、すなわち、技術者としての人格を養うことに重きを置いております。本校が教育の精神として大切にしていることがあります。それは、「学識と知性を磨き、新しい技術を創り、人類の未来を拓く」ということです。新入生の皆さんは、石川高専という高等教育機関で学ぶという自覚を持って、これからの学生生活を送っていただくことを期待します。
 高専の5年一貫教育は、いわゆる受験戦争に飲み込まれることなく学生生活を送ることができますので、高専生は高専特有の学生生活を大いに楽しんでいます。本校の学生諸君も、クラブ活動や各種コンテスト等に積極的に参加し、素晴らしい成績を挙げています。昨年度の北陸地区高専体育大会総合12連覇、全国高専体育大会での複数種目団体準優勝、東海北陸地区ロボコン大会での優勝、全国ロボコン大会での18年振りの準優勝、デザコンでのプレデザコンの最優秀賞受賞を含む4部門受賞など素晴らしい成績を挙げました。今年の11月には、本校が主幹校として開催するロボコンの東海北陸地区大会があります。また、トビタテ留学JAPANの制度を利用して、海外に留学した学生もいます。このように、皆さんにチャレンジの心意気があれば無限の可能性があります。勉学以外にも、様々な可能性に果敢にチャレンジしてください。
 さて、本校があります石川県は、機械や繊維産業など「物づくり」をベースにして発展してきました。このために、石川県には独特の技術を持った沢山の優れた企業があります。このような環境で技術を学ぶことができる皆さんは、大変恵まれていると思いますが、学ぶということは、人から教えられたことを吸収するだけでなく、自ら考え、行動することです。そうして得られた新たな知識・能力を自分のものとして消化できたときに、学ぶことの本当の楽しさがあります。
 しかし、学ぶことはいつも楽しいとは限りません。うまくいかないこと、悩むことも沢山あることでしょう。それらを乗り越える最も良い方法は、何でも話せる仲間を持つことです。決して一人で悩まないでください。クラブ活動や各種行事に積極的に参加し、大いに楽しみながら多くの仲間を作ってください。高専時代にできた仲間は、一生の宝物となるはずです。
 今年も、遠く祖国を離れ、石川高専で学ぶ留学生を3名受け入れました。モンゴルとマレーシアからの留学生です。早く石川県津幡町の生活になじみ、日本人学生や津幡町の人々との交流を深めてください。本校での勉学を通して母国の発展に貢献できる技術者に成長されることを期待しています。
 次に、専攻科に入学された27名の新入生の皆さん。皆さんは、専攻科で、技術者としての創造力と実践力を一層磨いて、国際的に通用する技術者を目指してください。また、先程述べましたように、技術者には知識・能力だけでなく、高潔な人格が求められます。人格向上についても、自己研鑽に励んでください。
 最後に、保護者の皆様にお願いがございます。新入生のこれからの5年間は、知識・能力の飛躍的向上のみならず、精神的にも大きく成長する大切な時期です。様々な悩みを抱えながら成長していく時です。本校では、教職員一丸となって教育的、精神的な成長を支える所存です。しかしながら、精神的な成長には保護者の皆様、ご家族の皆様の協力が必要不可欠です。どうか、成長を温かく見守って頂き、励まして頂きますようお願い申し上げます。
 結びに当たり、新入生の皆さんが初心を忘れることなく、充実した、有意義な高専生活を送られることを祈念して、告辞といたします。

                      平成30年4月9日                
                      石川工業高等専門学校長 須田 義昭

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