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令和元年度 卒業証書・修了証書授与式を挙行

3月19日(木)13時から津幡町文化会館シグナスにおいて,「令和元年度 卒業証書・修了証書授与式」が挙行されました。新型コロナウィルス感染症拡大防止のため時間を短縮して行い,本科卒業生198名と専攻科修了生26名は希望を胸に新たな一歩を踏み出しました。

 

須田校長の告辞は,以下のとおりです。

 

柔らかな日差しと春の息吹が感じられるこの良き日に,石川工業高等専門学校第51回卒業証書授与式ならびに第19回修了書証書授与式を挙行できますことは,私たち教職員ならびに在校生にとって大きな喜びであります。今年度の卒業式・修了式は,新型コロナウィルスの感染を防ぐため例年と異なった式次第となっております。

ただいま,本科の課程を修めた卒業生198名,専攻科の課程を修めた修了生26名の若者が,本日石川高専から,新しい道を求めて巣立っていくことになりました。卒業生・修了生が新たな門出を迎えるにあたり,これまでご子弟を支え,励まし続けていただいた保護者の皆さま,また関係者の方々のお力添えに対し,本校を代表して,改めてここに,感謝の意を表したいと存じます。

本日の卒業生の中には,マレーシアからの留学生オスウェル君とファリス君,モンゴルからの留学生ザギーさんとマギー君がおります。留学生の皆さんは遠く故郷を離れ,異文化の中で言葉の問題をはじめ様々な困難に直面したでしょうが,それらを克服し,勉学に励まれ学業を全うされたことに心から賛辞を贈りたいと思います。

さて,皆さんは中学校卒業後,直ちに高等教育機関である本校に入学し,技術者教育を受ける道を選択されました。同世代の若者に先んじて専門的な学問に触れ,短時間で多くのことを学び,ものづくりの中核を担うべき人材を育成する高専での勉学は,相当に厳しかったのではないかと思います。それだけに,本日,無事にこの日を迎えられた皆さんには,大きな達成感と自信が満ちていると感じられます。

しかし,皆さんの人生はこれからが本番です。皆さんは申し分のない就職先や進学先へと4月から巣立っていきますが,これで人生が確約されたわけでは,もちろんありません。そこで,何を考え,何を行い,何を残すか,それが皆さんの生きざまになり,生きた証になります。

皆さんが在学していた間,世界は急激に,そして大きく変化しました。私たちを取り巻く状況が刻一刻と激しく変動する中で,これから敢然と生き抜いていかんとする皆さんに次のことをお勧めします。

それは「挑戦する」ということです。視野を拡げて世界を見据え,社会が何を求めているかを俯瞰すること。その上で,失敗を恐れずどんどん挑戦し,誰もやったことのない未知の境地を切り開いていただきたい。過去と他人は変えられませんが,未来と自分は変えられます。「やる!」と覚悟を決めたものは,とても強いのです。

また,我が国は今,国際化・グローバル化が急速に進んでおります。社会活動の様々な局面でグローバル化が進む中,民族,国境,宗教,あるいは各々の主義主張を越えたグローバルな視点で物事を考えなければなりません。その根底になるのは,地球上の全てのものに対して,思い遣りの心を持つということです。すなわち,限りある資源や繊細な環境の中で,豊かさを追求するために必要な心は,優しさ,いたわり,他人の痛みを感じる心であり,全てのものに対する愛情なのです。皆さんには,高い志を持って,絶えずグローバルな広い視点で物事に取り組んでいってほしいと思います。そして,世界の人々と協力し,ともに研鑽を積んでいくことで,世界の国々がそれぞれに抱えている様々な課題に果敢に立ち向かい解決し,諸国民の生活水準の向上のために貢献してください。

本校は今年で創立56年目になります。昨年までに本校を卒業した8400名を超える卒業生は,国内外の様々な分野で活躍しております。本校に対する社会からの高い評価があるのは,何よりも卒業生の社会での立派な活躍の賜物と思っております。皆さんもそれらの先輩の方々のあとに続いていかれるものと確信しております。また,本校の卒業生は互いに固い絆で結ばれております。皆さんも,石川高専で一緒に学んだ仲間を生涯の友として末永く付き合いを続け,互いに助け合って進んでいってほしいと思います。それが皆さんの生涯にとって,かけがえのない財産となります。

卒業生・修了生の皆さんが,それぞれの胸に抱く夢の実現を目指し,人間性豊かな創造力溢れるエンジニアとして,素晴らしい未来に向かって研鑽を積まれ,今後,益々飛躍されることを期待しています。

皆さんの前途に幸多からんことを心よりお祈りし,告辞といたします。

令和2年3月19日

石川工業高等専門学校長

須田 義昭