#石川高専

News & Topics

「第14回高校生の建築甲子園」において初優勝!

    日本建築士会連合会と都道府県建築士会の主催による2023年(第14回)高校生の「建築甲子園」において、建築学科3年・大澤さんの提案作品が優勝し、2024年1月22日(月)に石川県建築士会の関係者が来校し表彰伝達式が行われました。

    2023年9月末に応募(応募総数:地区予選段階では37都道府県75校131作品)、10月に県予選を経て、11月に全国選手権大会一次審査が行われました。一次審査通過後は12月の最終審査に向けてプレゼン用動画を作成し、厳正なる審査の結果、今回の受賞となりました。

    建築学科では、2015年より大会へ参加応募し、過去には石川県代表として、応募作品がベスト8(2018年・第9回)、準優勝(2022年・第13回)を受賞したことがありましたが、今回初めて優勝を果たしました。

    今年のテーマは「地域のくらし-まちに住む・地域に開く住まい」。これまでも「地域のくらし」をテーマとしながら、空き家の活用・リノベーション・新築などにより、地区センターや公民館といった施設提案が求められましたが、今回は、働きながら暮らすことができる職住一体の家、つまり集合住宅的な施設が求められました。

    審査員からは、地域の方々が気軽に立ち寄れ、映像を介してコミュニティが形成されている空間は、まちに馴染むと共にまちに開放された一種のコミュニティ施設であると講評いただき、さらに、わかりやすい端正なプレゼンテーションによる表現力も、実際に実現したいと感じる素晴らしい提案と評価を受け、満場一致で優勝が決定しました。 

            【優    勝】
                作品タイトル:「PROJECTION 映像作品を様々なサイズで投影できる集合住宅」
                選手:建築学科3年   大澤 綾乃
                監督:建築学科 道地教員、内田教員

■提案概要(受賞者コメントより抜粋)
    この作品は、パソコンで動画や映像作品を制作し、電源と編集機材さえあれば、場所を選ばない働き方に着目した提案です。このクリエーターたちは、同業者と仕事をすることはあるかもしれませんが、一般の人々と関わることは少ないと考えました。現代はスマホやパソコンが普及し、無数の映像コンテンツを得ることができますが、それらにはクリエーターが必ずいます。しかし、私たちはどんな人がどのように制作しているかは知りません。そこで、壁面に様々な大きさと距離で作品を投影することで、制作者の検討作業と同時に地域に開く住まいを計画しました。クリエーターがディスプレイ上にとどまらず、外壁や屋外壁面などで実物サイズを確認したり、作品の感想を耳にしたり、住民から印象を聞いたりする状況は、ある意味で建築設計のプロセスとも似ていて、親和性の高い組み合わせだと感じています。このような環境が少しでも「まちに住む・地域に開く住まい」となることを願っています。

【メディア掲載記事】
    北國新聞2024年1月23日(火)、北陸中日新聞2024年1月23日、建設工業新聞2024年1月10日(水)・1月24日(水)

第14回高校生の建築甲子園 優勝
表彰式
インタビューの様子