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第21回全国高専デザコン2024「創造デザイン部門」で優秀賞を受賞!

    令和6年11月2日(土)、3日(日)の日程で「第21回全国高等専門学校デザインコンペティション阿南大会」(通称 デザコン2024 in 阿南)が、阿南工業高等専門学校において開催されました。

    全5部門からなる大会で、石川高専からは、構造デザイン部門に2チーム、創造デザイン部門に1チームが厳しい予選審査を通過し参加しました。また、競技に先立ち、これまでに最優秀賞を5度受賞した高専として石川高専が特別表彰されました。なお、本校は過去6大会で7つの最優秀賞を受賞しています。

    構造デザイン部門では、「つなげる架け橋」というテーマのもと、紙を素材とした橋を制作し「耐荷性」、「軽量性」、「デザイン性」を競いました。静的載荷試験では、大会初日に競技実施となった1チームが悪天候による湿度の影響を大きく受け、30kgで競技終了となりました。大会2日目に出場したもう1チームは湿度対策を講じ競技に臨みましたが、最大40㎏をクリアできず、残念ながら両チームとも次の衝撃載荷試験に進むことができませんでした。

    創造デザイン部門は、「未来につなげる脱炭素な社会」をテーマに、審査員長より「誰も見たことがないもの、誰も考え付かなかったこと、センスの良い問いかけを評価したい」という呼びかけで提案が求められました。1日目に3分間のポスターセッションと各チームとのワークショップ、2日目には7分間のプレゼンテーションを行い、公開審査の結果、優秀賞を受賞しました。

■創造デザイン部門■

   優秀賞
   作品名   :「公立小学校全寮化」
                  本選プレゼンポスター(PDF)
                  最終プレゼン動画(YouTube)(約7分)
   メンバー:建築学科5年・保地谷さん、4年・大澤さん、藤田さん
   指導教員:建築学科・准教授・内田 伸

    受賞作品である『公立小学校全寮化』は、全国の国公立小学校を1学年20人4クラスの児童数480人規模の小学校とし、校舎をZEB化します。クラスの規模縮小は既存施設からの転用を容易にし、エネルギー効率を改善します。また、児童は小学校区の寄宿舎・住宅で生活し各学校へ登校します。親と一時的に離れ、小学校の6年間をシェアリングを基本とするライフスタイルで過ごすことで自主性や自立心を養います。さらに1学年ごとに出身地以外の小学校へ転校することで、日本各地の地域性文化に触れる機会が生まれます。
    経済面においては、生育分離により女性の社会進出・社会復帰のハードルを下げ、各地域においては寮生活の運営にかかわる雇用を生み出します。
    今回の作品では、脱炭素だけではなく、炭素生産性を向上させるというヴィジョンを提案しています。

    審査員からは、「丹下健三による『東京計画1960』が示したような大きなヴィジョンである。小学校の適正規模化やZEB化による脱炭素の効果はもちろん、6年間の生育分離、学住分離による女性の社会進出、教育格差の是正、多様な価値観や国内の各地域を体験的に学ぶ点など多岐にわたる効果が視野に含まれている。」との評価を受け、優秀賞受賞となりました。

■構造デザイン部門■
    16位
      作品名   :NITI-C
      メンバー:建築学科4年・石川さん、小林さん、浜田さん、松本さん、山口さん
      指導教員:建築学科・講師・小川福嗣

    29位
      作品名   :覇有虎子
      メンバー:環境都市工学科3年・岡田さん、清造さん、2年・松島さん
      指導教員:環境都市工学科・教授・重松 宏明

結果はこちらからご覧になれます。--> 全国高等専門学校デザインコンペティション公式ホームページ

創造デザイン1日目
創造デザイン2日目
NITI-C
デザコン会場
覇有虎子