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令和7年校長年頭挨拶

新年の始まりにあたり一言ご挨拶させていただきます。
皆さま、穏やかな正月を過ごされたでしょうか?
特に今年は、昨年の能登半島地震を経験されて、安心して新しい年を迎えることの幸せをしみじみと感じられたのではと思います。

1日には輪島市で追悼式が開催されましたが、年頭にあたり亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、1日も早い復旧・復興を祈念したいと思います。

4月に本校に校長として着任して9カ月が過ぎました。体育館等が使用できないなど、地震の影響が残る状況において、皆さまには、教育、学生指導、課外活動、研究等に例年以上にご尽力いただき改めて感謝申し上げます。

着任にあたっては、地震の影響を心配していましたが、私の目には、学生たちは、現状を受け入れつつ、前向きに学生生活を送っているように見え少し安心しております。

課外活動では、今年度も変わらず活躍してくれています。高専体育大会では、北陸地区大会では18連覇を達成し、全国大会でもソフトテニス男子団体と男子800mで優勝するなど、輝かしい成績を収めました。コンテスト関係では、ロボコンで地区大会を2年ぶりに通過し全国大会に進み、特別賞を受賞しました。プロコン、デザコン、プレコンも全国大会に進み、プロコンでは特別賞、デザコンでは優秀賞など、それぞれ入賞しています。

紀友祭は、体育館が使えず野外ステージをメインとし、クラウドファンディングにもチャレンジするなど、例年と違った準備は大変だったと思います。1日目はあいにくの豪雨でしたが、臨機応変に対応し、フィナーレの花火まで見事にやりとげたことは学生にとってかけがえのない経験となったでしょう。

学校運営に関しては、高度情報人材を育成する新しいプログラムの準備が進んでおります。COMPASS5.0の蓄電池分野の拠点校としての活動については、教材開発が進み、デモ授業が行われるようになりました。アントレプレナーシップ教育やスタートアップ事業など、新しい試みも着々と進められております。

国際交流においては、コロナ禍でできなかった4年生の海外研修が今年度から再開しました。私も一部同行させていただきましたが、学生にとって海外を身近に感じる貴重な機会になっていることを実感しました。

地域連携に関しては、企業技術説明会を津幡運動公園体育館をお借りして実施し、164の会員企業等に参加いただきました。本校にとっても企業にとっても非常に有意義な催しであったと思います。

学生募集・志願者確保については、夏休みの体験入学をはじめとして、入試説明懇談会等を各地で行っていただき、この少子化の折、志願者数も高い水準を確保しております。

今週からは、いよいよ入学者選抜が始まります。試験・採点等はもとより入試業務全般が受験生の人生を左右するものであるとの観点から、万全の取組をお願いします。

                                                                            令和7年1月6日
                                                                            石川工業高等専門学校 校長 富田 大志