数理・データサイエンス・AI教育プログラム 令和2年度・自己点検評価


・教育プログラムについて 

学生の数理・データサイエンス・AIへの関心を高め,かつ,数理・データサイエンス・AIを適切に理解し,それを活用する基礎的な能力を育成することを目的として,石川工業高等専門学校 数理・データサイエンス・AIのリテラシーレベルの教育プログラムを定めた。また,本教育プログラムは数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアムが定めた「数理・データサイエンス・AI(リテラシーレベル)モデルカリキュラム(図1)」(以降,「モデルカリキュラム」という。)を網羅した教育プログラムともなっている。

・教育プログラムの認定基準 

表1に定める対象科目をすべて修得した学生に対して,本教育プログラムのリテラシーレベルの修了を認定する。対象科目はすべて必修科目で構成されており,全卒業生が修了の認定を得られるプログラムとなっている。また,表2のようにモデルカリキュラムの項目①~⑤に本教育プログラムの対象科目対応しており,本教育プログラムを通してモデルカリキュラムの導入,心得,基礎を習得できる。

・モデルカリキュラムの「選択」に相当する科目 

表3の科目は本校の数理・データサイエンス・AI教育プログラムの修了のための対象となっていないが修得することによりモデルカリキュラムの「選択」に相当する学習内容を修めることができる科目として設定している。これらの科目を学生が習得することにより,より深く数理・データサイエンス・AIを学ぶことができる。

・教育プログラムの改善の仕組みついて 

図2に示す教育点検改善システムの下で,教務委員会が本プログラムの実施計画の立案に取り組み,運営会議・教員会議の議を経てプログラムが実施されている。プログラム修了者の認定は,教員会議で実施している。FD委員会および点検評価委員会がそれぞれ毎年実施している授業アンケート並びに卒業予定者アンケートを通じて本プログラムの受講者・修了者の理解度・満足度を調査・分析し,総合企画会議に報告することで,本教育プログラムの成果を点検する一助としている。外部有識者(県,卒業生・修了生が進学している県内の国立2大学,産業界で活躍されておられる卒業生,中学校校長会等)を評価委員とする運営諮問会議を毎年開催して,本校の教育の状況や運営体制に対する評価を確認しているほか,5年に一度程度の頻度で卒業生の進路先の企業・大学にアンケートを実施している。以上の評価に基づき,本教育プログラムの改善を行う体制が整っている。

・教育プログラムの実施状況について 

本教育プログラムは平成28年度に第1年次に入学した者から適用されており,学生は表1に定める対象科目を修得している。対象科目について下記の観点で実施状況を確認している 

授業内容・方法、教育効果 

授業内容・方法、教育効果についてはFD委員会で毎年実施している授業アンケートに基づき,点検評価委員会で確認を行う。令和2年度の授業アンケート結果のうち「この授業全体の内容は,理解できましたか?」「この授業で,教員は学生の理解度に気を配っていると感じましたか?」「この授業で,学生が理解できるような準備や工夫を感じましたか?」の項目が授業の内容・方法,教育効果を反映しているものとして確認したものが表4である。このアンケート結果をふまえ授業の改善を検討する。 

全学的な履修者数・履修率向上 

本教育プログラムの認定に必要な科目は表1に示すように全科目が必修科目で構成されている。このため,1年次から入学している学生はすべて履修者となり,履修率は非常に高いものとなっている。