数理・データサイエンス・AI教育プログラム 令和5年度・自己点検評価

学内からの視点

プログラムの履修・修得状況

リテラシーレベルおよび応用基礎レベルを達成する本プログラムを構成する対応科目は,機械工学科・電気工学科・電子情報工学科・環境都市工学科および建築学科の各課程の必修科目から構成されている。このため,本校の教育課程を1年次から履修する学生は,すべてが本プログラムの履修者となる。

学修成果

留学生を含む卒業者のうち,本プログラムを終了した卒業生は全体の98.5%であり高い習得率となっている。

学生の内容の理解度

本校において毎年実施している授業アンケートから,MDASHプログラムを構成する主要な専門科目について,以下の項目を抜き出して評価した。

(ア) 内容を理解できましたか

(イ) 理解度に気を配っていると感じましたか

(ウ) 理解できるような準備や工夫を感じましたか

その結果,ほぼすべての科目のアンケート結果の評価値が3(評価値1から評価値4を受講者が選択するアンケート方式)を上回る値となっている。本アンケート結果は,校内の全教員に対し公開されているほか,全教員に対し授業方法改善に関する記録シートの提出を求めており,学生のアンケート等を通じたフィードバックがなされる仕組みが存在している。

他の学生への推奨度

本プログラムは,本校の教育課程を履修する学生が本MDASHプログラムの履修生ともなっていることから,アンケート等を通じた他学生への推奨度の調査は,行っていない。本校の教育課程全体に対する満足度調査は,毎年1月から2月にかけてすべての最終学年在籍者に実施する卒業予定者アンケートを通じて実施しており,卒業予定者の満足度を把握する取り組みが機能している。

全学的な履修者数、履修率向上に向けた計画の達成・進捗状況

本校の教育課程において,令和3年度には機械工学科・電気工学科・電子情報工学科・環境都市工学科および建築学科の教育課程において,MDASHプログラム(リテラシレベル)の認定を受けている。令和4年度には,電気工学科および電子情報工学科の教育課程において,MDASHプログラム(応用基礎レベル)の認定を受け,令和5年度には,全学科でMDASHプログラム(応用基礎レベル)の認定を受けている。

令和7年度から予定されているカリキュラム改正においても,数理・データサイエンス・AI教育にも関連するそれぞれの専門学科での専門科目と情報系分野の問題解決手法の利用および融合等に関する内容の充実について検討を進めている。

学外からの視点

教育プログラム修了者の進路、活躍状況、企業等の評価

本校では,外部有識者(産業界や近隣国立大学,中学校長,県の有識者等)を委員に含む運営諮問会議を毎年開催しており,本校からの就職状況,大学編入学先,学位取得率(専攻科修了生)等の毎年の状況をお示しして,ご意見をお伺いする機会を設け,数値評価もいただいている。就職先等の進路について,専門学科の専門分野に応じた進路であるとの評価を受けている。

令和3年度に評価を受けた大学改革支援・学位授与機構による機関別認証評価においても,「就職について,準学士課程,専攻科課程ともに就職率(就職者数/就職希望者数)は極めて高く,就職先も当校が育成する技術者像にふさわしい製造業等となっている。進学についても,準学士課程,専攻科課程ともに進学率(進学者数/進学希望者数)は極めて高く,進学先も学科・専攻の分野に関連した高等専門学校の専攻科,大学の学部、研究科等となっている」との評価を受けている。

産業界からの視点を含めた教育プログラム内容・手法等への意見

本校の点検評価委員会規程に基づき,おおむね5年に一回の周期で定期的に自己点検評価を行い,その結果を公表している。この過程において,卒業生・修了生進路先アンケート(5年に一回実施・令和10年度実施予定)および過年度卒業生・修了生アンケート(4年に一回実施・令和6年度実施予定)を年度計画により定期的に実施している。このアンケート結果を踏まえて,教育プログラムの改善を行う仕組みが機能している。

その他

数理・データサイエンス・AIを「学ぶ楽しさ」「学ぶことの意義」を理解させること

本校では外部有識者や専門家を招き,様々な分野におけるAIの活用事例や今後の展開を学ぶ機会を設けており,社会におけるAIの重要性や学ぶことの意義を意識づける取り組みを行っている。

中には高専OBによる講義も含まれており,卒業後の卒業生の活躍を知ることで,実感ある講義を展開している。

内容・水準を維持・向上しつつ、より「分かりやすい」授業とすること

本校で毎年実施している授業評価アンケートの評価値の平均値は,昨年度に引き続き有意に向上している。授業評価アンケートは,その数値の良し悪しだけを問題としているわけではなく,あくまでもより良い授業を実施し,継続的に改善を行うための複数の指標のうちの一つに過ぎないと認識している。しかしながら,長期間にわたって有意に向上していることは,教員にとって励みとなっており,「学生の知的好奇心を引き出すより良い授業」を実現するための正の方向のフィードバックの一つとなっていると考えられる。

授業評価アンケート以外にも,毎年実施されている授業参観ウイークにおいては,保護者のみならず教員が他の教員の授業を一つ以上参観し,その結果を報告書で報告する取り組みも実施しており,これらの相乗効果が授業改善につながっていると考えている。