郷土愛育成による環境改善教育システム構築 石川工業高等専門学校問合せリンク
取組の概要河北潟に学ぶ河北潟に還す河北潟フォーラム活動レポート

石川高専での取り組み

3年次対象

・河北潟の近代化のパイオニアとして名を残した銭屋五兵衛の生涯を学ぶ。
・銭屋五兵衛が一代で巨万の富を築き上げる過程から,北前船と江戸時代の経済,また加賀藩と他藩との関係を学ぶ。
・晩年にかけ銭屋五兵衛が河北潟事業に乗り出した際に魚毒事件の首謀者として検挙され獄死に至る過程から,江戸時代の法制や身分制度を学ぶ。
・銭屋五兵衛の生涯を通して江戸時代の歴史を概観し,河北潟という郷土についての理解を深める。
○化学
・河北潟を具定例として科学的な視点から,水系に関わる幅広い環境問題の解説を踏まえて,河北潟全体についての課題と対策から身近にできる浄化対策までを学ぶ。
・生活の近代化や周辺地域の都市化による日常の生活廃水が与える自然環境への負荷の大きさを,BOD(生物化学的酸素要求量)やCOD(化学的酸素要求量)などの水質汚濁を表現する科学的指標の基礎概念を通じて学び,水質汚濁の原因に即して,発生源対策・抑制対策・解消対策などの汚染対策に関する基本指針を学習する。

4年次対象

日本文学
○日本文学
・河北潟及びその周辺を舞台にした文学作品を教材に用いて,河北潟と人々との関わりや暮らしの様子を学ぶ。その際,河北潟の歴史の大きな分岐点を成している干拓事業以前の時代に特に焦点をあてている。
・杉森久英「河北潟」(川端康成編『湖』所収),五木寛之『内灘婦人』,船橋聖一『海と百万石』などの名作から,文学を読む醍醐味も味わう。
○英語
・地球環境から世界各国の生活状況まで,幅広い視野の中から国際的な理解を育むことを目的とした教員および学生双方による英語の講演会を開催して,学生も「聴く・話す」を体験する。
・地球環境というグローバルな環境問題に関する英語の基調講演(米国人教員)の後,留学生による各国の生活事情を紹介する公演を参考にして,各国の状況理解と日本との比較考察を行う。
・環境問題に関する英語教材による学習(事前学習)と講演の感想文指導(事後指導)により理解の定着を図る。