郷土愛育成による環境改善教育システム構築 石川工業高等専門学校問合せリンク
取組の概要河北潟に学ぶ河北潟に還す河北潟フォーラム活動レポート

河北潟に還す

 専攻科課程で,木工沈床などの河北潟の改善に貢献する工学的製作物の設計・製作をおこないます。また,河北潟出前授業で学生が中学校を訪問し,科学リテラシーを通して環境意識の高い学生を地域で育成します。

創造工学演習 I

木工沈床の実験水槽への設置
木工沈床の実験水槽への設置

 津幡町森林組合の協力のもと,河北潟流入河川の一つである能瀬川の源流域における山林維持活動の一環である間伐作業を見学・体験し,自然環境における水質浄化の仕組みを学ぶ。あわせて間伐材を利用した木工沈床の試作製作により,水と陸地との環境をつなぐエコトーンとして生物の多様性を育む領域の創設とその実証実験を行い,河北潟に適した木工沈床の開発を試みる。

 

河北潟出前授業

中学校出前講座風景
中学校出前講座風景

 河北潟リテラシーおよび創造工学演習Iで習得した河北潟に関する知識や経験を活かして,学生が河北潟界隈の近隣中学校に出向いて,中学生を対象とした河北潟出前授業を実施する。

 

 

創造工学演習 II

 河北潟リテラシーならびに創造工学演習Iで習得した経験を基にしたチームプロジェクト型演習を通して学生の創造に対する応用力を養うことを目的とする。河北潟の環境改善に関わる3プロジェクトに対して学科が異なる学生で構成された融合チームを結成し,計画を立てて実行しながらチームワークと創造性を養う。

自然エネルギープロジェクト製作風景
自然再生プロジェクト測量風景
自然エネルギープロジェクト
製作風景
自然再生プロジェクト
測量風景

 

課外GP活動:「持続可能な発展のための計画」

活動期間:平成20年1月20日(火)から2月17日(火)の期間,4週間(課外活動)
参加学生:建築学科4年生・5年生,専攻科環境建設専攻1年生・2年生(計7名)
指導教員:Jonathan Collier(Collier Hoggard Limited代表・石川高専非常勤講師)

課外GP活動:「持続可能な発展のための計画」  河北潟およびその周辺域に関わる諸問題を,持続可能な発展に関する試行的研究を実践するための教育教材として自主的な課外研究活動を行いました。特に潟に関連した幅広い複雑で絡み合う諸問題は,サスティナブル(持続可能な発展)についての研究にとって理想的な機会を提供してくれます。なお本プロジェクトは理論的レベルの活動に留まるものの,地域の現実性に十分に考慮して研究活動が実施されました。なお学生は,地域問題に取り組むことを通して高い意識で活動に臨むとともに,日本人と異なる視点をもつ先生とともに活動するという機会を得ることで,多角的な環境問題を分析する技術を習得することを目的としています。

第1週:図書検索やヒアリングなど多様な情報源からのデータ収集

第2週:集団討議やロール・プレーの手法により,収集されたデータ分析

第3週:潟の持続可能な発展を可能とする計画立案,第4週:プレゼンテーション