国際交流支援基金の創設

国際交流支援基金の創設

石川工業高等専門学校は,創造性豊かな実践的技術者を育成する高等教育機関として昭和40年に開校し,平成27年度に創立50周年を迎えました。
この間,深く専門の学芸を教授し,職業に必要な実践的かつ専門的な知識及び技術を有する創造的な人材を育成することを学校の目的として掲げ,人間性に富む,優れた技術者の育成を進めてまいりました。そして今日,多数の卒業生,修了生が,本校で培った知識や技術を活かし,社会の第一線で活躍し,高く評価されておりますことは,大きな誇りであり,今後とも優れた技術者の育成を推進し,社会の期待に応えていきたいと改めて決意しているところです。
さて,近年の高専教育の重要な課題の一つに「グローバル人材の育成」があります。技術立国を支える高専教育は,国内のみならず,舞台をアジアさらには広く世界に向けることが避けられないものとなっており,本校でも「グローバル人材の育成」は重要な目標となっています。
このことから,本校では学生が在学中に海外研修を体験することは「グローバル人材の育成」の第一歩と考え,平成27年度から4年生の全学生がアジアの近隣諸国へ海外研修に出掛けております。また,留学生の受入れも,従前から実施している正規生の受入れの他,短期留学生の受入れも開始しております。その他に,トビタテ!留学JAPAN への申請などにより,国際交流の機会を増やすことを計画しております。
今後,さらに学生ならびに教職員が世界に目を向け,海外との積極的な交流を通して「世界に学び,地域と世界に貢献できる技術者」を育成していく施策を活発に取り組みたいと考えておりますが,経費に関しては,学校予算からの捻出だけでは十分確保できない状況にあります。
つきましては,皆様に高専における「グローバル人材の育成」の重要性ならびに本校の現状を何卒ご理解いただき,本校創立50周年記念事業の一環として,創設いたしました『国際交流支援基金』へのご寄附を心よりお願い申し上げます。
今後,この基金を活かして国際交流活動を更に発展させ,「グローバル人材の育成」に努めて参りますので,ご支援の程よろしくお願い申し上げます。

石川工業高等専門学校長
嶋  倉      剛