記念講演

記念講演

創立50周年記念式典に引き続き開催された記念講演会では,本校機械工学科卒業生の村井祐一北海道大学大学院教授による「夢を追いかけて-自然・人との調和をめざす未来の研究-」と題した講演が行われました。
講演に先立ち司会者から次の通り紹介がありました。
「村井先生は,石川県加賀市にお生まれになりました。1989年石川工業高等専門学校機械工学科を卒業され,金沢大学工学部機械システム工学科を経まして,東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻博士課程に進まれました。東京大学で「博士」の学位を取得され,その後福井大学を経て,2003年に北海道大学大学院助教授,2010年北海道大学大学院工学研究院教授となられ,現在に至っております。先生のご専門は,流体工学で,船舶,風車,海洋,都市,地球などをキーワードに省エネルギー技術の開発,自然エネルギーの利用を実現する新しい流体計測技術の開発をテーマに研究を進めておられます。ご受賞も多数ございますが,特に2007年度には「文部科学大臣賞 若手科学者賞」を受賞されております。現在国際的な舞台で活躍されている村井先生ですが,大学では学生の皆さんを熱心に指導されて,『ラボでの学生達の熱意は「実験は創造の泉」という雰囲気を作り出してくれる』と熱っぽく語っておられます。本日は「夢を追いかけて」と題されまして,ご講演をいただきます。」
講演で村井教授は「石川高専で講義や実験で学んだことが私の人生を決めました。」と語り,各学年の学生ごとに向けて熱いエールが送られ,また現在に至るまでの様々な挑戦や経緯などを自身の体験に基づき話され,聴衆は深い感銘を受けました。