環境都市工学科

​環境に優しく、安全、快適な暮らしを支える技術

​私たちが環境と調和しながら豊かに暮らすために必要な、上下水道、発電、道路、鉄道、空港、港湾などの街のあらゆる施設の建設、維持管理を行っていくために環境都市工学の技術が使われています。環境都市工学科では、暮らしと自然を守る都市づくりに熱意を持つ学生を求めています。道路・橋・トンネルなどの構造物、河川の治水・利水、都市計画・整備、環境問題など、私たちの生活に密接に関係している社会基盤について学び、自然環境との調和を図りながら、私たちの快適な生活を支える技術を習得します。

カリキュラム​

環境に関する知識

すばらしい地球の環境に関する基礎知識とその仕組みを理解し、私たちの環境を観測して守っていくための環境工学、衛生工学、環境保全工学などを学びます。

現象を予測する知識​

川や海の水の流れ、地盤の動きや空気の流れなどの複雑な自然現象を理解し、予測するための知識を学び、地震や洪水から私たちの生活を守るための技術を習得します。

建設や維持管理に関する知識

私たちの豊かな暮らしを支えるいろいろな建物、交通施設、電気、ガス、上下水道などの都市施設を建設してそれらを管理するための測量学、材料学、構造力学、CAD などの知識を学びます。

活用するためのスキル

コンピュータやソフトウェアを活用して、情報の整理と発信、世界の人々と交流することができる優れたエンジニアになるためのスキルを身につけます。

特色

CADを利用して橋の模型を製作

1年生から「CAD」という授業があります。CADというソフトを利用して基礎的な図面作成に取り組む授業では、勉強した知識を使って橋の模型を設計し、デザインや耐荷力を競うブリッジコンテストを開催します。

制御プログラムを製作

3年生になると、「プログラミング」という授業があります。マクロという表計算ソフトを用いた実践的なプログラミングに必要な知識を習得するとともに、開発の過程で発見した問題を解決していく能力を身につけます。

在学中に受験できる主な資格​

公害防止管理者、技術士補、土木施工管理技術者(学科のみ)、土木学会認定土木技術者検定試験(2級)

卒業後に受験・取得できる主な資格

測量士補、測量士※、土木施工管理技術者(1級、2級)※、ダム水路主任技術者※
※は実務経験が必要

​卒業後の進路

主な就職先

国土交通省、石川県庁、金沢市役所、高岡市役所、加賀市役所、小松市役所、野々市市役所、七尾市役所、JR東海、JR西日本、北陸電力、中部電力、関西電力、NEXCO中日本、東京水道、東京都下水道サービス、東京ガス、東邦ガス、大阪ガス、NTTインフラネット、NTTデータ北陸、中日本ハイウエイ・エンジニアリング名古屋、オリエンタル白石、IHIインフラシステム、駒井ハルテック、首都高技術、豊蔵組、熊谷組、北川ヒューテック、大成建設、清水建設、西松建設、NIPPO、五洋建設、三井住友建設、奥村組、川田建設、川田工業、横河ブリッジ、アクトリー、東洋設計、東京コンサルタンツ、国土開発センター、日本海コンサルタント、ホクコク地水、大日本コンサルタント、エイト日本技術開発、複合技術研究所、中研コンサルタント、アルスコンサルタンツ ほか

主な進学先

石川高専専攻科、金沢大学、長岡技術科学大学、豊橋技術科学大学、北海道大学、北見工業大学、筑波大学、千葉大学、横浜国立大学、信州大学、岐阜大学、立命館大学 ほか

先輩からのメッセージ

環境都市工学科5年  岩田 怜莉

私たち人間が生きていく上で、土や水、大気がどこに重要なのか、またコンクリートや鋼材、木材などがどのようにして私たちの生活を支えているのか、といったことに興味を持ち、石川高専の環境都市工学科に入学しました。環境都市工学科では1年生から専門科目を学び、座学で学んだことを実験や実習で確かめます。例えば、実際に機材を使って学校内を測量したり、パソコンを使って図面を書いたり、コンクリートや土、水の流れに関する実験 を行ったりと、座学だけでなく身体を動かして専門知識を身に付けられるところが魅力的です。最初は難しく感じますが、先生やクラスメイトに相談しながら自分でできた時は達成感と喜びを感じられます。学校行事やデザコン、部活動なども沢山あるので様々なことに挑戦出来ます。ぜひ環境都市工学科で専門知識を修得し、一緒に日本や、世界の未来に貢献出来る技術者を目指しましょう!

先生からメッセージ

環境都市工学科教員  小杉 優佳  講師

みなさんの家庭・社会・自然などの、生活環境を作り支える学科です。専門内容はとても幅広く、道路や橋などの土木構造物の設計や管理をはじめ、普段は目に見えない地盤や水の管理、保全について学びます。川にかかる橋はどのようにして造るのか。蛇口から出る水が安全に飲めるのはなぜか。物を形にするだけではなく、自然環境を守り共存していくための学習も必要です。本校では、専門分野の実験や実習を通して、楽しく専門知識を習得することができます。将来は自分の設計・建設したものが、街の基盤の一部となり快適な生活を支えることを想像してみてください。日々生活の中に、今まで気づかなかった新しい発見や不思議、または何か興味ある自分の好きなことが見つけられると思いますよ。