電気工学科

生活を支え​、生活を豊かにする技術

​「電気」と言っても、その内容はとても広く深いものです。エネルギー、力、情報、光と様々な面で「電気」は顔を見せ、地球に優しく、人々を幸せにする力を持っています。

電気工学科では、物事の仕組みや最先端技術に興味を持ち、社会に貢献したいという熱意溢れる学生を求めています。そして、電力、制御、通信、情報工学などのあらゆる専門分野を幅広く学び、知識と技術を兼ね備えた優秀な技術者を育成します。

カリキュラム​

電気工学の基礎

電気工学を学ぶうえで必要となる英語、数学、物理などの基礎分野をはじめ、電気・電子回路、電磁気、プログラミングなどの専門基礎を低学年より学びます。

​充実した学生実験

様々な分野で学んだ知識を活かし実験室でグループごとに行う実験と、教室の授業で学んだ内容についてその場で実験するin situ実験があります。また高学年になると積み重ねた知識や技術を活かして創造的な製作をします。

情報通信・デバイス・先端材料

携帯電話、テレビ、インターネットなどの通信技術をはじめ、レーザー、電子デバイスなどの技術を学びます。

​エネルギー・電気機器・制御

エネルギーや動力としての電気をはじめ、モーター、発電機や制御などの技術を学びます。

特色

創造工学実験

4年生になると「創造工学実験」という授業があります。これは、数人のグループでそれぞれのテーマを実現するように考えて製作する実験です。テーマは、グループによって異なり、一人あたりの予算も決められています。おおよそ10週間で、計画・設計から製作して完成させます。最後にグループごとにクラスの人達や他の先生方にむけて発表します。 みんな良いものを作ろうと頑張っています。 

人間とコンピュータとの共通語を使いこなす

2年生になると「プログラミングⅠ」という授業が始まります。電気工学の分野ではコンピュータを使いこなす能力も重要です。しかし、そのためにはコンピュータと会話しなければなりません。といっても、本当に会話するわけではなくて、実際にはコンピュータへ的確な命令を出したり、コンピュータの状態を把握したりすることになります。この授業では人間とコンピュータの共通語であるプログラミング言語の基礎を学ぶことで、コンピュータを自由自在に使いこなす能力を身につけます。

在学中に受験できる主な資格

電気主任技術者(第一種、第二種、第三種)、電気工事士(第一種、第二種)、工事担任者、基本情報技術者、ITパスポート、陸上無線技術士(第一級、第二級)など

卒業後に受験・取得できる主な資格

電気主任技術者(第二種、第三種ともに実務経験が必要)

卒業後の進路​

主な就職先

北陸電力、 関西電力、中部電力、電源開発、北陸電気保安協会、JR東海、JR貨物、NHK、NTTアノードエナジー、NTTフィールドテクノ、北陸通信ネットワーク、ANA、ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ、SUBARU、日産自動車、コマツ、コマツ産機、三菱重工業、YKK、旭化成、アイナックス稲本、アマゾンジャパン、キヤノン、コニカミノルタジャパン、パナソニックオートモーティブシステムズ、パナソニック、パナソニックコネクト、テルモ、ニプロ、参天製薬、花王、サントリー、澁谷工業、ENEOS、住友化学、レンゴー、国立印刷局、東京ドロウイング、高木製作所、トヨタシステムズ、デンソーテクノ、シーシーエス、メンバーズ、中日本ハイウエイ・エンジニアリング名古屋、三菱電機ビルソリューションズ、DIC、富士通、浜松ホトニクス、富士フイルム、GSユアサ、別川製作所、キヤノンメディカルシステムズ、ジェイエムエンジニアリング、アール・ビー・コントロールズ、村田製作所、石川サンケン、キヤノンマーケティングジャパン、第一電機工業、能美防災、JR西日本、MBMほか

主な進学先

石川高専専攻科、金沢大学、長岡技術科学大学、豊橋技術科学大学、北海道大学、東北大学、筑波大学、東京大学、東京農工大学、電気通信大学、富山大学、福井大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、名古屋工業大学、岐阜大学、島根大学、立命館大学、千葉工業大学、ネブラスカ大学 ほか

先輩からのメッセージ

電気工学科5年 池端 詩織

私が電気工学科に興味を持ったきっかけは、ロボットを町中で見かけるようになったことです。お店で働いているロボットを見て、どうやって動いているのか、とても興味がわきました。それと同時に自分でも作ってみたい!と思い、専門知識をより深く学べる石川高専に入学しました。高専ではロボット研究部に所属しており、「高専ロボコン」にむけて仲間達とロボット製作をする日々を送っています。なかなか思うように課題をクリアできないですが、完成したときの達成感はかけがえのないものです。皆さんも一緒に専門知識・技術を学びませんか?

先生からのメッセージ

電気工学科教員 東 亮一 教授

​ 物理現象の一つである電気はエネルギー、通信、情報などの担い手であり、私たちの暮らしに無くてはならない存在となっています。また応用分野はあまりにも広く、一言では言い尽くせない程です。今後飛躍的に発展する再生可能エネルギーやIoTといった分野もその一つです。多くの応用分野の根幹をなす学問である電気工学を学んだ技術者は多くの分野で活躍できます。電気工学科では座学と創造的な実験授業で「理論」と「ものづくり」を学べる充実したカリキュラムで技術者を育てます。皆さんも電気工学科で将来の可能性を大きく広げてみませんか。